2020年07月01日
「万葉学者、墓をしまい母を送る」を読みました。
ブログ
施術中、患者様と他愛のないおしゃべりをすることがあります。結構みなさんが悩まれているのがお墓のこと。どこにお墓を買うのか、どのような形式で祀るのか、墓じまいをしたい場合はどうするのか。。。
確かにお墓のことって医療と同じくらい分からないです。そんなに何遍も機会があるわけではないので。
実際、私も父がなくなる時は右往左往。ACP(人生会議)はおおよそ済んでいたものの、見送る立場の者は一致団結しているとは言えず、親戚とも話し合った覚えがあります。人が亡くなる時は見送るものにも相当のショックを与えるので前もって「もしもの時」の話し合いは元気なうちに深くしておいた方が良いと痛感しました。
上野誠先生の「万葉学者、墓をしまい母を送る」を読んで、7年間の介護の後、ご臨終に際しての家族の気持ち、葬式の形式、お墓の建て方など、非常に細かく、かつ民俗学者の立場から書かれており、なぜ日本ではこういう形式で葬儀が進められるのか、なるほどなと感銘を受けました。→ https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000340668
上野先生の場合は祖父の墓よりも母の墓の方が大分簡素になっていくのですが、なぜそのような選択をしたのか、お気持ちもこめて書かれているので、現在介護をしている方、されている方にとっては非常に参考になると思います。