2020年05月17日
『社会的処方』を読みました。
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西智弘先生の書かれた『社会的処方』を読みました。
病気になっても社会との繋がりをつくる施設や、その挑戦がまとめられ、「こんな居場所を私の治療室でも作っていきたい」と感じました。
私の治療院でもがんを初め、慢性病で悩まれている患者さまは少なくありません。
特に重い症状の場合は、今出ている症状が進むスピードを緩めることを目的として治療することがあります。その時は今通院されている病院の治療と同時並行で鍼灸マッサージを受けていただくことが多いのですが、その中でも比較的前向きに生活されている患者さまがおられることは事実です。
決して楽観できる病状ではないのに朗らかにされている(私に気を遣っておられるのもあると思います)患者さまに多い共通点は、ご自分の役割を持たれていることだと、私自身は感じています。
家族としての役割、仕事としての役割、ボランティアとしての役割。。。。
ほんの小さい事でも良く、「自分がやらなければならないこと」を持っている方は、生き生きされている印象があります。
私の治療室でも、なにかそのようなきっかけが見つかる場所でありたいと望んでいます。